ChatGPT・Claude・Gemini、工務店はどれを選べばいいのか

お役立ちコラム:ChatGPT・Claude・Gemini、工務店はどれを選べばいいのか

この記事の結論

  • ChatGPT・Claude・Geminiのどれが一番かは時期で変わる。一つに賭けない。
  • 選ぶより先に会社の情報の置き場所を決め、どのAIでも読める状態にしておく。
  • 会社で契約して一人ひとりにアカウントを作り、置き場所と相性のよいものから始める。
目次

01「結局、どのAIがいいんですか」

ChatGPT、Claude、Gemini。ニュースのたびに新しい機能が出て、どれを会社で使えばよいのか分からない。工務店の社長から、とてもよく受ける相談です。

先にお伝えすると、どれが一番かという答えは、時期によって変わります。ここ数年でも、話題の中心はChatGPT、Gemini、Claude Codeと移り、また別のAIが注目を集める、ということを繰り返してきました。だからこそ、LIFEFUNDでは特定のAIをおすすめするのではなく、「どのAIが来ても使いこなせる会社の体制をつくる」ことを大事にしています。

この記事では、AIを選ぶより先に決めておきたいことと、会社で使うときの考え方を整理します。

ポイント

「どのAIを選ぶか」より、「どのAIでも会社の情報を読める状態にしておくか」のほうが、長く効きます。

02ChatGPT・Claude・Geminiは、何が違うのか

細かな機能は頻繁に変わるため、ここでは大まかな位置づけだけを押さえます。

AI大まかな位置づけ特徴
ChatGPT広く知られた対話型AI社員にとってなじみがあり、最初の一つとして始めやすい
GeminiGoogleが提供するAIメール・カレンダー・ドライブなどのGoogle Workspaceと一緒に使いやすい
ClaudeAnthropicが提供するAI対話のClaudeに加えて、Claude Codeという、自分で作業を進めるタイプの道具もある

どれか一つに絞らず、画像づくり、文章づくり、作業の自動化など、用途によって使い分ける方法もあります。ただし、得意・不得意は更新のたびに変わるため、ここでの特徴は目安として受け取ってください。

03AIを選ぶより先に、何を決めるべきか

AIの答えの質を大きく左右するのは、AIの種類よりも、会社の情報をAIが読めるかどうかです。

支援の現場では、会社の情報を一つの場所に集め、Claude・Gemini・ChatGPTのどれで聞いても、自社の資料をもとに答えが返ってくる状態を目指しています。情報の置き場所が整っていれば、主役のAIが入れ替わっても、つなぎ直すだけで済みます。

情報の置き場所は、Google WorkspaceでもMicrosoft 365でもかまいません。研究会の会員からの相談でも、Microsoft 365に情報を集めている会社には、無理にGoogleへ移る必要はないとお伝えしました。判断の分かれ目の一つは、社外との共有の多さです。社外とのファイルのやり取りが多いか、相手の環境で開けるか、といった点で考えます。

04AIは、会社と個人のどちらで契約するか

どのAIを選ぶにしても、契約の形は大事です。

会社がAIの費用を出していても、社員に個人向けのプランを配っているだけ、という形もあります。個人向けのプランでは、作ったものや会社の情報が、それぞれの社員のアカウントにたまってしまいます。

会社として契約し、社員一人ひとりにアカウントを作る。法人・チーム向けのプランなら、誰がどれくらい使っているかも見えます。社員が個人の無料アカウントに業務の情報を入れてしまう危険も、研究会で繰り返し指摘されてきました。

注意

契約の形を後から変えると、これまで作ったものや設定の載せ替えに手間がかかります。会社で使うと決めた時点で、会社の契約にそろえておくのがおすすめです。

05最初の一つは、どう選べばよいか

それでも「まず一つ」を選ぶなら、次の順で考えると決めやすくなります。

  1. 会社の情報をどこに置いているか(Google Workspace か Microsoft 365 か)
  2. 社員がすでに使い慣れているAIはどれか
  3. 最初に使う業務は何か(文章づくり、資料の要約、画像、自動化など)

情報の置き場所と相性のよいものを軸にし、社員がなじんでいるものから始める。そのうえで、用途に応じて二つ目、三つ目を足していけば十分です。

チェック
  • 会社の情報を置く場所は決まっているか
  • AIを会社で契約し、一人ひとりにアカウントを作っているか
  • 個人の無料アカウントで仕事をしている社員はいないか
  • 最初に使う業務を一つ決めたか
  • AIが入れ替わっても、つなぎ直せる状態になっているか

06実際の会社は、どう組み合わせて使っているか

実際の会社では、どんな組み合わせで使っているのでしょうか。二つの例を紹介します。

Google Workspaceを軸にする例

運営するLIFEFUNDは、Google Workspaceを全社で使い、メール・カレンダー・ドライブと、GeminiやNotebookLM(資料を読み込ませて質問できるGoogleの道具)を一体で使っています。社外とのファイルのやり取りが多く、相手の環境でも開きやすい表計算を重視していることも、Googleを選んだ理由の一つです。そのうえで、文章や資料づくり、自動化には別のAIも使い分けています。

Microsoft 365を軸にする例

Microsoft 365に情報を集め、対話の相手になるAIと、書類づくりやデータ整理を自動化するAIを組み合わせて使っている会社もあります。情報を一か所にため、そこからAIが参照するという全体の形は、Googleを軸にする場合と変わりません。

どちらの例も、まず情報の置き場所を一つに決め、そのうえで用途に合わせてAIを足している点が共通しています。

07よくある質問

Q複数のAIを契約するのは、無駄になりませんか?

A最初から全部を契約する必要はありません。一つから始め、使い分けたい用途がはっきりしてから足していけば十分です。情報の置き場所が整っていれば、後から足したAIにも同じ資料を読ませられます。

Q今使っているソフトに付いているAIだけで足りますか?

A書類の手直しや文章づくりなど、日々の作業には十分なこともあります。会社の資料をまとめて読ませたい、作業を自動化したい、と使い方が広がってきたときに、ほかのAIを足すかどうかを考えれば大丈夫です。

Q社員ごとに好きなAIを使わせてもよいですか?

A会社として契約したAIの中から選んでもらう形なら問題ありません。社員がそれぞれ個人で契約したAIを使う形にすると、情報が個人のアカウントに散らばり、会社として管理できなくなります。

Q新しいAIが出るたびに、乗り換えたほうがよいですか?

A話題になるたびに乗り換える必要はありません。会社の情報の置き場所が整っていれば、新しいAIは試しに一部の社員で使ってみて、本当に役立つと分かってから広げれば十分です。乗り換えるかどうかより、どのAIでも同じ資料を読ませられる状態を保つことのほうが大切です。

まとめ

ChatGPT・Claude・Geminiのどれが一番かは、時期によって変わります。目先の比較より先に、会社の情報の置き場所を決め、会社の契約で一人ひとりにアカウントを用意する。そのうえで、情報の置き場所と相性がよく、社員がなじんでいるものから始め、用途に応じて足していけば、どのAIが来ても慌てずに済みます。LIFEFUNDのAI顧問では、自社に合ったAIの組み合わせや契約の形など、社長の個別の相談にお応えしています。

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この記事を書いた人

建築AI経営研究会の編集部です。静岡県浜松市の工務店・株式会社LIFEFUND(注文住宅「ARRCH」「PG HOUSE」)が運営し、自社でAIを経営に入れてきた実務をもとに、工務店・建築会社の経営者向けの記事を書いています。

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