この回のテーマ
建築AI経営研究会の最初の開催です。会場は静岡県浜松市の駅前会議室。北海道から福岡まで、全国から建築会社の経営者が集まりました。狙いは三つです。研究会を立ち上げた目的を共有すること、運営する工務店が実際にAIをどう使っているかを見せること、そして参加者自身に業務の自動化を小さく体験してもらうことでした。
講演の要点
第1部 基調講演(株式会社LIFEFUND 代表取締役 白都卓磨)
インフレと市場の縮小が同時に進むなか、工務店は一人あたりの売上を大きく引き上げなければ生き残れない、という問題提起から始まりました。現状維持はゆるやかな倒産につながる。だからAIは流行りの道具ではなく、会社を続けるための手段だ、という位置づけです。
第2部 AI活用事例(LIFEFUND AI事業責任者)
AI経営を回すための改善サイクルと、営業から人事まで社内で実際に使っている事例を紹介しました。AI経営の枠組みと、導入にともなうリスクの考え方も解説しました。
ワークで扱ったこと
第3部 AIと業務自動化(事務局)
AIを単発で使うだけで終わらせず、業務と業務をつなぐ自動化へ進める考え方を説明しました。現場の困りごとを自動化ツール(Zapier)で解決した事例を見たあと、参加者が自分で自動化の設定を作るミニ体験を行いました。
参加者が持ち帰ったこと
当日の声で多かったのは、次のような受け止めです。
- 建築の現場に近い事例を聞いて、自社に置き換えたときのイメージがつかめた
- 経営改善の話が実績にもとづいていて、自社の判断の参考になった
- 初めてAIツールに触れ、建築業務のどこに使えるかが分かった
- 少人数で手を動かしながら進んだので、初めて聞く技術でも理解しやすかった
- Googleのツールやクラウドを使った効率化は、すぐ試せそうだと感じた
- 同じ課題を持つ同業の経営者と出会い、刺激を受けた
「聞くだけでなく、その場で試す」「同業の経営者同士で話す」という研究会の基本の形は、この回から始まっています。

